映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』福原遥 インタビュー

特集インタビュー
2023年12月07日 19時00分

映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が福原遥、水上恒司をW主演に迎え、12月8日(金)より全国公開。SNSを中心に「とにかく泣ける」と話題となり、シリーズ累計発行部数85万部を突破した汐見夏衛によるベストセラー小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(スターツ出版文庫)。

現代の女子高生・百合が目を覚ますと、そこは1945年の日本。そこで出会った彰に何度も助けられ恋をするが、彼は特攻隊員として程なくして戦地に飛び立つ運命だった―という、この世代を問わず泣ける原作が、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(22)を始め主演作が相次ぐ福原遥、「中学聖日記」(18/TBS)での鮮烈なデビュー後、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」(23)など話題作への出演が続く水上恒司をW主演で迎え、感動の映画化。そして主題歌は、福山雅治による書下ろし新曲「想望」。壮大なバラードが映画のラストを彩る。人を愛すること、大切に思うこと、共に生きること――。今では当たり前のことが許されなかった時代に出会った、百合と彰。2人の時を超えた愛が交差する、涙なくしては観られないラブストーリーがこの冬、誕生。

今回、本作で主人公・百合を演じた【福原遥】を直撃!戦争中の時代背景に触れた感想や、撮影中の思い出のほか、学生時代に出会えてよかったものや「生きていてよかった」と思う瞬間、作品を通してZ世代の方々に伝えたいことなどについて、たっぷりと語ってくれた!
Q.原作を読んでいる段階では、百合のどういうところを大事にしようと思っていましたか?

福原遥(以下、福原):家族への愛や、人に対しての愛がすごく強い女の子だという印象があって、そこを大事にしたいと思いました。芯があってぶれなくて、自分の意見をきちんと強く言える女の子なので、そういった部分は原作通りぶれずにできたらと思いました。
Q.1945年の街並みを再現したセットでの撮影や、戦争中の時代背景に触れてみて、新たな発見はありましたか?

福原:街並み一つとっても今とは全然違いますし、今回の映画では、すごくリアルに再現したセットでやらせていただいたので、本当にその時代にいるかのような気持ちで撮影に臨むことができました。

Q.福原さんのようなZ世代の方々にとって、現代の日本で、戦争は身近なものではないと思うのですが、それに向き合うにあたって行ったことはありますか?

福原:資料や映像を観させていただきました。戦時中を生きている女の子ではなく、現代の女の子の役だったので、その場その場でどう感じてどう動くのかを大事にしたいと思いました。
Q.今では当たり前のことが当たり前ではない時代を生きる役を演じて、何か感じたことはありますか?

福原:ご飯を食べて、学校に通えて、家族もいて、家もあってということが当たり前ではなく、自分の夢や、「こういうことをしたい」という場所に頑張って進もうとすることができる私たちは本当に恵まれているなと改めて感じました。だからこそ、一日一日を大事にし、自分の大切な人たちをもっと大切にしたいと思いました。
Q.「百合の花の咲く丘のシーンが、幻想的で壮大だ」と話題になっています。あのシーンの撮影はいかがでしたか?

福原:ロケ地がすごく広くて、緑がいっぱいで、すごく気持ちよかったです。本当にたくさんの方の力が合わさってでき上がった素敵なシーンで感動しました。
Q.伊藤健太郎さんや嶋﨑斗亜さんなど、お腹ペコペコ隊の方たちがとても仲良しで素敵な雰囲気でした。現場ではどんなお話をされていましたか?

福原:夜遅い時間の撮影の時には、お腹がすいてしまって、お菓子をみんなで食べたりしていました。伊藤さんが現場に手作りの豚汁を差し入れしてくれたこともあって。それをみんなで温まりながら食べていました。待ち時間がけっこうあったので、暖を取りながら、和気あいあいとしていました。

Q.どういうふうに距離を縮めていったのでしょうか?

福原:セットに入ってからは、あまり話をせず。明るいストーリーではなかったので、みんなそれぞれ集中して。休憩時間になったら、みんなそれぞれ野球をしたりして遊んでいました。みんなとの絆が感じられて、安心感があって。本当に感謝です。
Q.福山雅治さんの主題歌「想望」も素敵ですが、聴いてみていかがでしたか?

福原:「まさか、主題歌をやってくださるの?」と思い、本当に信じられなくて。嬉しすぎて、ずっと感動していました。主題歌入りの予告を観て、この作品のメッセージ、彰やみんなが感じている思いが全部詰まった曲になっているので、本当に光栄というか、幸せでした。

Q.百合は彰と出会って今までの生き方を考え直すようになりますが、福原さんご自身が学生時代に出会えてよかったものについて教えてください。

福原:「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」という番組に出られてよかったです。そこが自分の原点ですし、スタッフさんたち、チームの皆さんに出会えたことで、自分の人生が大きく変わりました。みんなで何かを作ることの楽しさを知って、一つの家族ができたような温かい人たちと出会えて、今の自分があると思います。
Q.SGSは15歳から25歳までの原宿系ファッションが好きな女の子が読者層です。今回はモンペ姿のシーンが多かったですが、モンペ姿での演技はいかがでしたか?

福原:モンペはとにかく動きやすかったです。

Q.普段はどういう系統のファッションがお好きですか?

福原:ルーズでダボッとした服が好きです。ドラマの現場に入っている時は、ダボッとしたズボンに、ざっくりニットとか、大きめの服を着ることが多いです。
Q.命の大切さや、生きていることのありがたさが感じられるシーンもたくさんあります。福原さんご自身が「生きていてよかった」と思う瞬間について教えてください。

福原:日々思います。お仕事ができていることも、家族と一緒にいられることもそうだし、ごはんが美味しいと感じられることもすべて幸せだと思います。

Q.彰と百合は、お互い距離を縮めて大切な存在になっていきます。福原さんご自身が今大切にしているもの、日々の活動の中で支えになっているものについて教えてください。

福原:家族や事務所の方、友達など、一番近くで寄り添ってくださっている方と、一緒にいられることが、自分の支えだと思います。そういう人たちをずっと大切にしたいし、人との関係性を大切にしたいです。
Q.Z世代の方々には、作品を通してどんなことを伝えたいですか?

福原:みんなを尊敬することが大事だなと思って。自分がこうしたい、ということだけでなく、周りをもっと尊敬して、信頼して、一緒に何かをすることの楽しさをもっと感じて、同世代の人たちとたくさんのことを共有したり、いいものを作ったりできたらな、と思います。Q.Z世代の方々、また、30代以降の方々には、どんな思いでこの作品を観てほしいですか?

福原:私もそうですが、若い方には「こういう事実があったんだよ」ということ、この時代のことを忘れずにいてほしいです。私はこの作品で、日々の過ごし方を、もっと大事にしていかなきゃと感じたので、みなさんも夢や「こうしたい」というものがあるのであれば、あきらめず、勇気を出して一日一日を過ごしてほしいと思います。

本当にこの作品は「愛って素敵だな」と思う瞬間が何度もあって。本物の愛というか、深い愛をそれぞれが持っているので、そういう愛を感じて、自分の大切な人たちをもっと大事にしたり、思いを伝えてみたりしてほしいです。大切な方と一緒に観ていただけたらと思います。

ありがとうございました。
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[プロフィール]
福原遥
1998年8月28日生まれ、埼玉県出身。 主な映画出演作は『4月の君、スピカ。』(19/監督:大谷健太郎)、『映画 賭ケグルイ』(19/監督:英勉)、『羊とオオカミの恋と殺人』(19/監督:朝倉加葉子)、『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル』(21/監督:河合勇人)など。TVドラマ出演作に「ゆるキャン△」シリーズ(20、21/TX)、「教場Ⅱ」(21/CX)、「正直不動産」(22/NHK)、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(22~23)、「18/40~ふたりなら夢も恋も~」(23/TBS)などがある。また声優として『アイの歌声を聴かせて』(21/監督:吉浦康裕)など多数の映画・TVアニメ作品に出演。目が覚めると、そこは1945年の日本。初めて愛した人は、特攻隊員でしたー。
親や学校、すべてにイライラして不満ばかりの高校生の百合(福原遥)。ある日、進路をめぐって母親の幸恵(中嶋朋子)と喧嘩をして家出をし、近所の防空壕跡に逃げ込むが、朝目が覚めるとそこは1945年の6月…戦時中の日本だった。
偶然通りかかった彰(水上恒司)に助けられ、軍の指定食堂に連れていかれる百合。そこで女将のツル(松坂慶子)や勤労学生の千代(出口夏希)、彰と同じ隊の石丸(伊藤健太郎)、板倉(嶋﨑斗亜)、寺岡(上川周作)、加藤(小野塚勇人)たちと出会い、日々を過ごす中で、彰に何度も助けられ、その誠実さや優しさにどんどん惹かれていく百合。だが彰は特攻隊員で、程なく命がけで戦地に飛ぶ運命だったー。
予告
Q.原作を読んでいる段階では、百合のどういうところ…
Q.1945年の街並みを再現したセットでの撮影や、戦争…
Q.今では当たり前のことが当たり前ではない時代を生…
Q.「百合の花の咲く丘のシーンが、幻想的で壮大だ」…
Q.伊藤健太郎さんや嶋﨑斗亜さんなど、お腹ペコペコ…
Q.福山雅治さんの主題歌「想望」も素敵ですが、聴い…
Q.SGSは15歳から25歳までの原宿系ファッションが好き…
Q.命の大切さや、生きていることのありがたさが感じ…
Q.Z世代の方々には、作品を通してどんなことを伝えた…
Q.Z世代の方々、また、30代以降の方々には、どんな思…
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目が覚めると、そこは1945年の日本。初めて愛した人…
映画概要
【あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。】
12月8日(金)全国公開!
原作:汐見夏衛『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(スターツ出版文庫)
主演:福原遥、水上恒司
出演:伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希
坪倉由幸、津田寛治、天寿光希、中嶋朋子/松坂慶子
主題歌:福山雅治「想望」(アミューズ/Polydor Records)
監督:成田洋一
脚本:山浦雅大 成田洋一
製作:映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会
配給:松竹

公式サイト:映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
公式X:@ano_hana_movie
公式Instagram: @ano_hana_movie
公式TikTok: @ano_hana_movie

©2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会

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